更新日:2023年9月21日

市議会に提案した議案等を掲出しています。

提案理由

 令和7年第3回倉吉市議会定例会の開会に当たり、諸議案の説明に先立ち、一言述べさせていただきます。

 早いもので、私が市政を担わせていただいてからおよそ3年が経ちました。この間、新型コロナウイルス感染症拡大をはじめ、原油価格や物価の高騰により疲弊した地域経済の回復に取り組むとともに、倉吉の元気づくり、活気づくりに全力を注いで参りました。

 そして、いよいよ今月30日に待望の鳥取県立美術館がオープンします。年間 20万人・30万人とも言われる美術館を訪れる多くの方々に、赤瓦・白壁土蔵群や円形劇場くらよしフィギュアミュージアム、小川氏庭園・環翠園をはじめとする市内の様々な場所を巡っていただき、魅力的な倉吉をアピールして周遊滞在型の観光に繋げてまいります。

 加えて、来月26日には、星空保全地域に指定され、県内有数の星空を見ることができる関金地区に、どなたでも快適に過ごせるユニバーサルデザインの宿として生まれ変わった HOTEL星取テラスせきがねがオープンします。関金温泉でゆっくりくつろぎながら、県立美術館や赤瓦・白壁土蔵群だけでなく、地域の豊かな自然や文化も堪能していただきたいと考えています。

 新たに誕生するこれらの施設を核として、多くの方に、豊かで多彩な本市の魅力や暮らしを感じていただくことで、交流人口・関係人口の拡大につながる本市のファンを増やし、さらに、独自の雇用創出・移住定住策により、「誰もが住みたい、住み続けたい暮らし良し倉吉」と思えるまちづくりに取り組むものです。

 任期最後の1年となるこの巳(み)年が、実(み)を結ぶ仕上げの年となるよう、市民の皆さまとともに“活気あふれる元気な倉吉”の実現に向け、重ねて努力してまいります。議員の皆さま、市民の皆さまのより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、本定例会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。

 今議会に提案いたしました議案は、

 補正予算案件  2件

 当初予算案件  13件

 条例案件    12件 の合計 27件であります。

 はじめに、議案第15号 令和7年度 倉吉市一般会計予算についてご説明します。

 令和7年度は、第12次倉吉市総合計画の5年度目、前期計画の最終年度となることから、これまでの取組の成果や効果を検証しつつ、本市の重点事業として、「活気あふれる元気な倉吉づくり」、「地域の未来を担う人材づくり」、「災害に強いまちづくり」を柱とした 住みよい 暮らしやすい まちづくり施策を盛り込んだ予算の編成としています。

 それでは、これらの3つの柱のうち、まず、「活気あふれる元気な倉吉づくり」に関する事業から主なものをご説明申し上げます。

 将来にわたって活気あふれる地域として展開していくため、国の新しい地方経済・生活環境創生交付金を活用して、農業産品の高付加価値化推進プロジェクト及び「稼ぐ地域」を目指す観光地魅力創造プロジェクトに関する経費 9,000万円余を計上しております。

 また、県立美術館のオープンを機に、美術館・市内回遊デジタルスタンプラリーやミュージアム共通入館券の発行により市内周遊を促進するほか、各種イベントの開催によりにぎわい創出を図るもので、4,600万円余を計上しております。あわせて、観光客の受入れ環境として、HOTEL星取テラスせきがねの運営費などに 3,700万円余を計上しております。

 次に「地域の未来を担う人材づくり」に関するものについてであります。

 若い世代の働く場所を確保するため、同じく国の交付金を活用して空き家ワンストップ窓口とサテライトオフィスの誘致やオフィス開設を支援するサポートセンターを設置するよう 8,900万円余を計上しています。

 また、各地で人口減少が進む中、本市への移住定住を促進し、住みよさを実感していただくために関連する制度を拡充し、補助金 4,900万円余を計上しております。

 また、子ども・若者に向けて、ふるさとキャリア教育をはじめ、元気はつらつプラン教員補助員の拡充、大学生等による地域活動への支援などに 6,800万円余を計上し、未来の倉吉を思い担う世代を育てていくものとしています。

 次に「災害に強いまちづくり」に関するものについてであります。

 避難所用テント型パーテーション、マンホールトイレの整備等により様々な災害の状況に即した防災対策に関する経費として3億1,700万円余を計上しております。なお、企業会計では、水道施設の耐震化を進めるため、3億1,100万円余を計上しております。

 次いで、重点事業以外の主だった事業について、第12次倉吉市総合計画と第2期倉吉市総合戦略に掲げた基本目標に沿って、順次ご説明申し上げます。

 はじめに、基本目標のうち 誰もが自分らしく生きることのできる共生のまちづくり、健康・福祉・人権に関する事業についてであります。

 公立保育所での園児の登園管理や保護者との連絡を円滑にするためのシステムの導入に 1,400万円余を計上するほか、引き続き給食副食費の高騰対策を講じ、よりよい子育て環境の確保を図ることとしております。

 また、障がいのある方の生活をサポートする地域活動支援センターの設置を支援するものとして 400万円、新たに帯状疱疹の予防接種を実施するに当たり、そのための経費として 2,400万円余を計上しております。

 次に、基本目標のうち 地域資源を最大限に活かして躍動するまちづくり、主に産業振興に関する事業についてであります。

 近年多発するイノシシなどによる鳥獣被害の対策を拡充して 2,500万円余を計上するとともに、県と協調して行うジビエ事業を支援するものとして100万円余を計上しております。

 そのほか、空き家・空き店舗を活用した出店を支援するよう 1,300万円余、関金温泉・湯命館のリニューアルに係る設計費に 1,500万円余を計上することとしております。

 次に、基本目標のうち 災害に強く快適で潤いのあるまちづくり、都市基盤に関する事業についてであります。

 公共交通に関する事業として、関金地区に加え、北谷・高城地区を含む中山間地域の公共交通の再編、ループバスやグリーンスローモビリティの運行、バス運賃のキャッシュレス化をするための経費として1億200万円余を計上し、市民生活と市内観光における公共交通の利便性の向上と持続性の確保を図るものとしております。

 次に、基本目標のうち 未来を切り拓く人を育て、芸術が輝くまちづくり、教育・文化に関する事業についてであります。

 文化財を継承していくための文化財保存活用地域計画を策定するとともに、史跡大御堂廃寺跡の整備を進めるもので、あわせて2億9,400万円余を計上しております。

次に、基本目標のうち 安全・安心なまちづくり、生活・環境に係る事業についてであります。

 全国で多発している闇バイトによる犯罪等から市民を守るため、県と協調して防犯対策用品の購入を助成するよう 300万円を計上をすることとしております。

 また、飲用井戸水の水質に関し、PFASの検査についての助成金額を引き上げるなど 50万円余、ごみ・再生資源の収集運搬等の物価高騰等への対応として2億4,500万円を計上するなど、市民生活の安全・安心に資するものとしています。

  次に、基本目標のうち 行政の経営方針、市民と協働したまちづくりの推進などについてであります。

 あらゆる世代に議会の「見える化」を推進するため、議会の模様をインターネットで配信できるよう議場設備の改修2,100万円余を計上しております。

  以上によるものなどにより、令和7年度一般会計当初予算額は、332億6,801万4千円となり、令和6年度当初予算額に比べ、9億3,449万3千円、2.7%の減となっております。

 また、議案第16号から議案第25号まで 10件の令和7年度 の各特別会計予算については、総額で 113億2,750万5千円、令和6年度当初予算に比べ、4,149万9千円、0.4%の減となっております。

 次に、議案第26号及び第27号の 令和7年度 の公営企業会計予算についてであります。

 水道事業会計については、収益的支出、資本的支出あわせて総額 16億7,992万2千円となり、令和6年度当初予算に比べ、3,707万5千円、2.3%の増となっております。当年度純利益は 4,970万円余を予定するものであります。

 下水道事業会計については、収益的支出、資本的支出あわせて総額 46億3,503万4千円となり、令和6年度当初予算に比べ、5億8,907万8千円、11.3%の減となっております。

 一般会計、特別会計、企業会計をあわせた予算総額は、509億1,047万5千円であり、令和6年度のものに比べ、15億2,799万5千円、2.9%の減となっております。

 次に、補正予算についてご説明します。

 まず、議案第13号 令和6年度 倉吉市一般会計補正予算(第11号)についてであります。

 主に各事業の決算を見込んだことにより、全体として 100万円余を減額し、補正後の予算総額を 364億924万2千円とするものであります。

 次に、議案第14号 令和6年度 倉吉市駐車場事業特別会計補正予算(第2号)についてであります。

 年度末までの決算見込みとして、40万円余を増額し、補正後の予算総額を 113億1,481万7千円とするものです。

 次に、条例案件についてご説明します。

 まず、議案第29号 倉吉市基金例の一部改正についてであります。

 新型コロナウイルス感染症対応に伴う融資を受けた市内中小企業者の利子負担軽減のための基金の残高が零となるため、これを廃止するものです。

次に、議案第30号 倉吉市手数料条例の一部改正についてであります。

 これは、全ての建築物でエネルギー消費性能基準への適合義務が定められたこと等に伴い、それらに関する手数料の額を定めるものです。

次に、議案第31号 倉吉パークスクエアの設置及び管理に関する条例の一部改正についてであります。

 これは、県立美術館の開館にあわせ、これに隣接する倉吉パークスクエアにおいて、集いの森をその主要な施設に位置付けるものです。

 次に、議案第37号 倉吉市空家等の適正管理に関する条例の一部改正についてであります。

 これは、災害等の場合に、空家等対策特別措置法での特定空家に対するものと同様に、条例で規定する特定空住戸等に対しても緊急代執行等の措置を執れるようにするものです。

次に、議案第38号 倉吉市水道事業給水条例の一部改正についてであります。

 水道事業運営審議会の答申を踏まえ、市の水道に係る施設の耐震化の推進及び将来にわたる安定した事業の継続に必要な財源を確保するため、水道料金を増額改定するものです。

 これらのほか、法令又は他の条例の改正に伴う所要などにより、条例の改正等を行うものです。

 以上、今回提案しました諸議案につきまして、その概要をご説明いたしました。よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。

 

(3月10日追加提案)

 それでは、このたび提案いたしました諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 まず、議案第40号 令和6年度倉吉市一般会計補正予算(第12号)についてであります。
 はじめに、災害等対策緊急資金の利子補助についてであります。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた事業者が借入れした事業資金の利子相当額を補助するもので、2,300万円余を計上するものです。
 次に、繰越明許費についてであります。
 県道上井羽合線の工事遅延により、関連する水道管布設工事の工期が影響を受けたことから、付随する消火栓設置工事についての負担金を翌年度に繰り越すものです。また、市営長坂新町住宅等建替事業の住宅進入路設置工事等において、軟弱地盤対策のため工程に遅れを生じたことから、翌年度に繰り越すものです。
 以上、補正の総額は2,300万円余の増額で、補正後の予算総額は、364億3,313万6千円となります。
 次に、議案第41号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてであります。
 これは、職員が災害の現場で応急作業等の業務に従事した場合に、災害応急作業等手当を支給することとするものです。
 次に、議案第42号 倉吉市消防団員等公務災害補償条例の一部改正についてであります。
 これは、政令の改正により、非常勤消防団員等の損害補償に係る補償基礎額の基準が引上げ等されることに伴い、市の消防団員等の損害補償に係る補償基礎額について同様に引上げ等を行うものです。
 以上、今回提案しました諸議案につきまして、その概要をご説明しました。よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。

 

(3月25日追加提案)

 それでは、このたび提案いたしました諸議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 まず、議案第43号 倉吉市職員の給与に関する条例の一部改正についてであります。
 これは、市の行政組織機構においてより適切かつ柔軟に人事配置を行うことができるよう、職員の職務の等級別基準を見直すものです。
 次に、議案第44号 倉吉市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正についてであります。
 これは、政令の改正に伴い、消防団員の退職報償金の勤務年数区分に新たに35年以上を設け、その場合の退職報償金の額を定めるものです。
 次に、議案第45号 監査委員の選任についてであります。
 本市監査委員のうち 池田(いけだ) 弘之(ひろゆき)氏 の任期が令和7年4月30日をもって満了となります。その後任委員について慎重に検討した結果、再度同氏を選任することが最適と考え、地方自治法第196条第1項の規定に基づき、本市議会の同意を求めるものです。
 なお、同氏の経歴は配付している資料のとおりで、長年にわたる本市での勤務経験と、それに基づく豊富な知識をお持ちで、今日までの委員としての精力的な活動と実績に評価のあるところです。
 以上、今回提案しました諸議案につきまして、その概要をご説明しました。よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。

付議議案

 
  • 議案第13号 令和6年度倉吉市一般会計補正予算(第11号)
  • 議案第14号 令和6年度倉吉市駐車場事業特別会計補正予算(第2号)
  • 議案第15号 令和7年度倉吉市一般会計予算
  • 議案第16号 令和7年度倉吉市国民健康保険事業特別会計予算
  • 議案第17号 令和7年度倉吉市介護保険事業特別会計予算
  • 議案第18号 令和7年度倉吉市後期高齢者医療事業特別会計予算
  • 議案第19号 令和7年度倉吉市温泉配湯事業特別会計予算
  • 議案第20号 令和7年度倉吉市土地取得事業特別会計予算
  • 議案第21号 令和7年度倉吉市駐車場事業特別会計予算
  • 議案第22号 令和7年度倉吉市高城財産区特別会計予算
  • 議案第23号 令和7年度倉吉市小鴨財産区特別会計予算
  • 議案第24号 令和7年度倉吉市北谷財産区特別会計予算
  • 議案第25号 令和7年度倉吉市上北条財産区特別会計予算
  • 議案第26号 令和7年度倉吉市水道事業会計予算
  • 議案第27号 令和7年度倉吉市下水道事業会計予算
  • 議案第28号 倉吉市職員の給与に関する条例等の一部改正について
  • 議案第29号 倉吉市基金条例の一部改正について
  • 議案第30号 倉吉市手数料条例の一部改正について
  • 議案第31号 倉吉パークスクエアの設置及び管理に関する条例の一部改正について
  • 議案第32号 倉吉市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について
  • 議案第33号 倉吉市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について
  • 議案第34号 倉吉市国民健康保険条例の一部改正について
  • 議案第35号 倉吉市高齢者介護予防及び生活支援事業手数料の徴収に関する条例の一部改正について
  • 議案第36号 倉吉市地域包括支援センターの包括的支援事業の人員等に関する基準を定める条例の一部改正について
  • 議案第37号 倉吉市空家等の適正管理に関する条例の一部改正について
  • 議案第38号 倉吉市水道事業給水条例の一部改正について
  • 議案第39号 倉吉市水道布設工事監督者及び水道技術管理者の資格基準に関する条例の一部改正について

(3月10日追加提案)

  • 議案第40号 令和6年度倉吉市一般会計補正予算(第12号)
  • 議案第41号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
  • 議案第42号 倉吉市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について

(3月25日追加提案)

  • 議案第43号 倉吉市職員の給与に関する条例の一部改正について
  • 議案第44号 倉吉市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正について
  • 議案第45号 監査委員の選任について

 提出予算案、予算編成資料については、令和7年度 当初予算令和6年度 当初予算 及び 令和6年度 補正予算 をご覧ください。

監査関係

監査等の結果については、 監査委員事務局のコンテンツ をご覧ください。

倉吉市議会について

倉吉市議会について詳しくは市議会のコンテンツをご覧ください。

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